思記

よしなしごとをそこはかとなく

2018-01-01から1年間の記事一覧

栗城史多さんの評価はなぜ二分するのか

二分する栗城さんの評価 登山家の栗城史多さんが亡くなった。数年前に駒場で少人数の講演会をしてくださった時のことを思い出す。人懐っこい笑顔が印象的で、ああこの人がたくさんの仲間を集められる理由もわかるな、と思える素敵な方だった。それだけに今回…

矯正から共生へ -我々はいかに共にあるか-

切り分ける重要性 僕は論理的な人間だとよく言われる。言語化を好むともよく言われる。そしてたまに「論理だけが全てじゃないよ」「なんでも言葉にできるって思わないで」と諭される。お言葉ですが、と僕は心の中で思う。そんなことは僕は百も承知である。僕…

分解・理解・再構築-春から大学生の君に僕が伝えたいこと-

4年前の僕に贈る言葉 桜がほころぶ季節となった。春は新天地に身を投じる季節でもある。今回は、大学生活5年目を迎えようとする僕が、大学生活をこれから始めようとする人々に向けた文章を書きたい。とはいえ春から大学生になる人をぼんやり想像して一般論を…

メイヤスーと大澤真幸とBUMP OF CHICKEN

はじめに 僕の世代でBUMP OF CHICKENが好きな人は多いだろう。僕もその一人である。その中でも特に好きなのが「カルマ」である。以下に歌詞の一部を引用する。 ガラス玉ひとつ落とされた 追いかけてもうひとつ落っこちたひとつ分の陽だまりに ひとつだけ残っ…