思記

よしなしごとをそこはかとなく

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ノートの取り方と他者理解

崎門とノート 先日崎門について学ぶ機会があった。崎門とは江戸時代前期の南学派の朱子学者、山崎闇斎の門下のことである。山崎闇斎の思想自体についてはここでは割愛させていただきたい。ここで紹介したいのは、崎門の特徴についてである。山崎闇斎は徹底し…

「泣き寝入り」という救済

とある青年の物語 それはよく晴れた夏の終わりのサンクトペテルブルクでのことだった。ネフスキー大通りを進み、モイカ川にかかる橋を渡っていたその時、雑誌売りの男が青年の右側から近寄ってきた。その男は手に持っていた雑誌を強引に押し付けてくる。閉口…

「虚構」と「虚構」の間で ~改めてG1カレッジ論争を振り返る~

再開にあたって 少しだけ執筆から離れるつもりが、思いがけず長い休みとなってしまった。僕の文章を期待してくれている人はそうたくさんいないだろうとはいえ、仮にも「日記」と題するものを二ヶ月以上も放置していたのはいただけない。この期間中、書きたい…